花咲く季節にひがし北海道へ!
地元目線で選ぶおすすめスポット紹介
公開日:2025.05.23
ひがしもこと芝桜公園
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ひがし北海道の概要紹介
ひがし北海道は手つかずの自然が広がり、季節ごとにさまざまな花々が咲き誇ります。春から初夏にかけては多くの花が見頃を迎え、自然の美しさを満喫できます。寒さが長く続く地域のため、全国的にも遅い時期に桜を楽しめるのも特徴です。今回は道東で見られる代表的な花とその開花時期、開催されるイベントや見どころを詳しくご紹介します。単なる花の名所だけでなく、地元ならではのイベントも満載!ひがし北海道ならではの魅力を再発見できること間違いなしです。
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芝桜
ひがしもこと芝桜公園
ひがし北海道を代表する春の風物詩といえば「芝桜」。まるで桜のような小さな花びらが、ピンクや白、紫のじゅうたんのように地面を覆い尽くします。おすすめの季節は5月上旬から6月上旬の約1ヶ月間。ひがしもこと芝桜公園や芝ざくら滝上公園、太陽の丘えんがる公園や津別21世紀の森がおすすめのスポット。ひがし北海道ならではの、広大な敷地一面に咲き誇る光景はまさに圧巻です。見頃のピークに合わせて各地でイベントも盛り上がります。芝桜を楽しむのに、おすすめのイベントはこちら!
1.ひがしもこと芝桜まつり(大空町)
開催期間:5月上旬〜5月下旬 ※約3週間開催
広さ10ヘクタール以上の斜面一面に芝桜が広がります。澄み切った青空とのコントラストはまさに絶景。開花シーズンには、最高級のブランド牛「東藻琴牛」の試食販売や音楽ステージ、子どもたちが楽しめるイベントも多数開催され家族連れにもおすすめです。東藻琴市街から発車する無料送迎もあるので、観光の際にもピッタリ。
※中学生以上700円、小学生300円の入園料がかかります(2025.4現在)
2.たきのうえ芝ざくらまつり(滝上町)
開催期間:5月上旬〜6月上旬 ※約1ヶ月開催
10万平方メートルの広大な土地に広がる芝桜は、道内でも最大級のスケール。みかん箱一杯の苗から広がったというのがなんとも驚きです。イベント開催時期の土日にはマーケットやワークショップなどのイベントもあり、花だけでなく地元の文化にも触れられます。園内はかなり広いため、歩きやすい靴での訪問がおすすめ。
※大人500円、子ども250円の入園料がかかります(2025.4現在)
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チューリップ
かみゆうべつチューリップ公園
色とりどりの花が広がるチューリップ畑も、春を彩る人気スポット。約200種ものチューリップが咲き誇る風景は、まるで絵本の中の風景のよう。ひがし北海道の広大な大地に圧巻の景色が広がります。おすすめの見頃は5月下旬。ただしこの時期は冷たい風が吹くことが多いため、開花が1週間ほどずれ込むことも多いのでこまめな開花情報チェックを。おすすめの場所は上湧別チューリップ公園で、イベント情報はこちら。
1.チューリップフェア(湧別町)
開催期間:5月上旬〜下旬 ※約1ヶ月開催
湧別町にある「かみゆうべつチューリップ公園」には、7ヘクタールもの広大な敷地に色とりどりのチューリップが咲き誇ります。オランダから輸入された珍しい品種も数多く、200種類もの珍しい品種を鑑賞することができます。写真映えするスポットとしても大人気。地元グルメや物産販売、オランダ風車型の展望台から公園全体を楽しめます。
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つつじ
つつじ
ひがし北海道では、鮮やかな赤やピンクのツツジが初夏を彩ります。北海道の新緑とのコントラストが鮮やかで、写真映えも抜群です。見頃は5月上旬〜6月上旬。温泉地や自然公園とともに楽しめるスポットが多いのも魅力!つつじを楽しむのに、おすすめのイベントはこちら!
1.おんねゆ温泉つつじ祭り(北見市)
開催期間:5月上旬 ※3日間開催
北見市街地から車で40分ほどのところにある温泉街・温根湯(おんねゆ)温泉をツツジの花が彩ります。音楽ステージや地元グルメの出店もあり、温泉とお花見を同時に楽しめます。湯上がりのひとときを、ツツジの景色でゆったりと過ごすのもおすすめ!
2.あっけし桜・牡蠣まつり(厚岸町)
開催期間:5月上旬 ※約1週間開催
会場となる子野日(ねのひ)公園は12万平方メートルの園内にエゾヤマザクラなど約1200本が花を咲かせる道東でも有数の桜の名所。会場周辺にはツツジの群生も咲き乱れ、山野草の観察ができるミニ散策路もあります。3種類のブランド牡蠣をはじめ、アサリなどの新鮮な海の幸をその場でバーベキューにして豪快に楽しめ、お花とグルメの両方を楽しみたい人におすすめのイベントです。手ぶらでOKなのも嬉しいポイント。
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ハマナス
ハマナス
北海道の初夏を代表する花が「ハマナス」。北海道を代表する銘菓「六花亭」のパッケージイラストにも登場するバラ科の植物で、北海道の花にも指定されています。寒さに強いことから海岸沿いで群生し、初夏に花をつけます。潮風に揺れるその姿は、まるで絵本の中にある風景のよう。見頃は6月上旬から8月上旬。香りが強く、果実はビタミンCが豊富なことから、コスメや香水、ジャム、お茶など、いろいろな商品の原材料として使われています。ハマナスを使った美容グッズや名前を模したお菓子が至るところで販売されているのでお土産にもピッタリ。ハマナスを鑑賞できるおすすめスポットはこちら!
1.小清水原生花園
網走市街地から車で40分ほどのところにある、オホーツク海と知床連山を望む原生花園。ハマナスのほかにもエゾスカシユリやエゾカンゾウなど、北海道でしか見ることができない貴重な花が多数咲き誇ります。その種類、なんとシーズンを通して200種類!野鳥観察にもおすすめのスポットです。園内には夏季限定でJR釧網本線の原生花園駅が設置されていて、車窓から風に揺れる花々を楽しむこともできます。
知床エアポートライナー
網走・知床エリアへのアクセスに便利なのが知床エアポートライナー。女満別空港~網走市街を経由して知床(ウトロ)を結ぶ季節限定の直通バスです。(夏季:6月~9月、冬季:1月下旬~3月上旬頃)
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お花だけじゃない?ガーデンスポット紹介
ひがし北海道には、四季折々の花々だけではなく新緑のグリーンも一度に楽しめるガーデンスポットが点在しています。ここからは人気の定番ガーデンから知る人ぞ知る穴場まで、見どころ満載の5つのガーデンをご紹介。ガーデン内にはショップやカフェが併設されているところも多く、家族連れやカップルにもぴったりのスポットです。冬季は閉園しているため、開園日をあらかじめ確認してから訪れてください。
1.紫竹ガーデン(帯広市)
90歳を超えてもなお運営に関わっていた・故紫竹昭葉さんが情熱を込めて育てた、愛あふれる手作りのガーデン。15,000坪の広大な大地に、テーマ別にまとめられたガーデンが広がります。400種類以上の草花が咲き誇り、ガーデンの向こうには十勝の田園風景を楽しむことができます。春から初夏にかけてはチューリップ、ルピナス、ポピー、バラが見頃。ガーデン内にはレストランが併設されていて、園内で育った無農薬の野菜や十勝で採れた新鮮な食材を使ったグルメを楽しむこともできます。年間パスポートもあるので、何度も訪れたい人は購入がおすすめ。
【概要】
住所:帯広市美栄町西4線107
・釧路空港から車で2時間半
・とかち帯広空港から車で30分
開園期間:4月第3土曜日〜10月下旬(閉園後も要予約でレストラン営業あり)
時間:8:00〜17:00
定休日:期間中無休
入場料:大人1,000円/子ども200円(2025.4現在)
2.真鍋庭園(帯広市)
25,000坪の大地に広がる木々を楽しむことができるのが、真鍋庭園。和風・洋風・自然風の3テーマガーデンから構成されていて、日本初のコニファー庭園とされています。樹木の輸入生産販売を行っている真鍋庭園苗畑が運営しており、針葉樹を中心とした数々の木々が見られるまさに「植物の博物館」ともいえるガーデンです。特におすすめなのはヨーロッパ風ガーデン。「ここは本当に日本?」と疑いたくなるような、おとぎ話の中に迷い込んだような錯覚を覚えます。散策路を歩いていくと、時にはエゾリスが顔を出すことも。6~7月はハマナスやエゾアジサイを楽しむこともできます。ペット同伴可能なのも嬉しいポイント。
【概要】
住所:帯広市稲田町東2線6番地
開園期間:4月20日~11月24日(2025.4現在)
時間:8:30〜17:30(11月は15:30まで)
定休日:期間中無休
入場料:高校生以上1,000円/小中学生200円/幼児無料(2025.4現在)
3.十勝千年の森(清水町)
日高山脈の麓に広がる「十勝千年の森」は、千年後の人類に大きな遺産として残すことがコンセプト。東京ドーム約85個分の広大な敷地に、草原や5つのガーデンが広がります。中でもイギリスのデザイナーが設計したアースガーデンは、数々の賞を受賞。日高山脈と芝の丘が一体となった圧倒的スケールの風景は、訪れる人の心を打つこと間違いなしです。ガーデン内ではセグウェイに乗ったガイドツアーが大人気。草原や森の中を2時間かけて散策できます。ほかにもチーズ作り体験や乗馬体験ができ、家族連れにもおすすめ。カフェも併設されているので、休憩を挟みながらのんびりと自分のペースで楽しむことができます。ペットの同伴も可能です。
【概要】
住所:清水町羽帯南10線
開園期間:4月20日~10月14日(2025.4現在)
時間:
4・6月:9:30〜17:00
7・8月:9:00〜17:00
9・10月:9:30〜16:00
定休日:期間中無休
入場料:大人1,200円/小中学生600円/幼児無料(2025.4現在)
4.六花の森(中札内村)
北海道を代表する有名お菓子メーカー「六花亭」が運営する、ブランドパッケージに使われている草花が咲くガーデン。十勝六花と呼ばれるエゾリンドウ、ハマナシ、オオバナノエンレイソウ、カタクリ、エゾリュウキンカ、シラネアオイーが十勝の広大な森の中に咲き誇ります。ガーデン内には北海道ゆかりの画家たちの小さな美術館があり、散策しながらアート鑑賞を楽しむことも。カフェ「六’cafe(ロッカフェ)」では、雄大な自然を眺めながら食事やデザートを食べることもできます。名物「マルセイバターサンド」の出来立てを食べられるのはここだけ。カフェ限定メニューや、オリジナルグッズも用意されているのでお土産にもピッタリです。
【概要】
住所:河西郡中札内村常盤西3線 249-6
開園期間:4月25日~10月26日(2025.4現在)
時間:
4・5・8・9・10月:10:00〜16:00
ショップ 10:30~16:00
カフェ 11:00~16:00(ランチメニューLO15:00、デザートメニューLO15:30)
6・7月:9:00〜16:00
ショップ 9:30~16:00
カフェ 11:00~16:00(ランチメニューLO15:00、デザートメニューLO15:30)
入場料:大人1,000円/小中学生500円(2025.4現在)
5.十勝ヒルズ(幕別町)
「農」と「食」の魅力発信をコンセプトにした「十勝ヒルズ」では、約23ヘクタールもの広大な敷地に英国式を中心としたテーマ別のガーデンが点在しています。春はチューリップ、夏はバラやネモフィラなどが見頃に。ガーデン内にはベンチや小道、ひまわりを背景にしたドアのモニュメントなどフォトスポットも複数あり写真映えすること間違いなし。レジャーシートや子ども用おもちゃの貸し出し、園内外周カートも用意されているので家族連れにもおすすめです。併設されたレストランでは、園内で収穫できた野菜や果物を使用したこだわりのメニューを味わえます。世界の有名店で研鑽を積んだハンガリーシェフ自慢の料理と、ひがし北海道ならではの雄大な自然を楽しんで。
【概要】
住所:幕別町字日新13番地5
開園期間:4月20日~10月31日(2025.4現在)
時間:9:00~17:00
定休日:期間中無休(カフェ火曜・水曜定休)
入場料:大人1,000円/小中学生400円/小学生以下無料(2025.4現在)
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まとめ
自然の中でゆったりと過ごし草花に癒されるひとときは、日常を忘れさせてくれる贅沢な時間。ひがし北海道には、花と自然が織りなす感動の風景が広がっています。有名スポットから地元民が知る穴場のガーデンまで、ぜひあなた好みの場所を見つけてみて。訪れる季節によって違った景色、魅力が楽しめるので何度でも足を運びたくなること間違いなしです!友人やカップル、家族で足を伸ばしてみては?
ライター情報
奥村 菜依加
奥村菜依加(なえか)
1994年生まれ、北海道北見市出身。道内金融機関に6年間勤務。その後北見市の映像プロダクション・株式会社北映Northern Filmsにチーフマネージャー・ライターとして在籍。2023年退職、コピーライター・取材ライターとして独立。屋号はProduce One。