ひがし北海道のおすすめ服装紹介!
季節ごとの服装を地元民が解説!
季節ごとの服装を地元民が解説!
公開日:2025.02.24
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ひがし北海道の気候
湿度が低く、カラッとした気候が特徴の北海道。なかでもひがし北海道は、北海道全体の気候に比べて、一年を通して気温が低い傾向にあります。北海道=雪国のイメージを持つ人が多いかもしれませんが、実はひがし北海道の積雪量はそれほど多くありません。年間降水量が少なく、日照率が高いのも特徴です。中でも「十勝晴れ」と呼ばれる透き通るような青空は全国的にも有名。「霧の町」というイメージがある釧路も、実は札幌より年間を通しての日照時間が多いのです。ひとつ注意があるとするなら、ひがし北海道は広大なエリア。滞在場所によって気候が変化するので注意が必要です。同じ夏の時期であっても最高気温が20℃前後の釧路市と、35℃を超える日もある北見市では大きな違いがあります。ここでは、季節別の気候とおすすめの服装についてご紹介します!
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春(3〜5月)
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ひがし北海道の春の訪れは、全国的にかなり遅い方です。3月はまだ雪景色が残り、時期によってはドカ雪が降ることも。4月後半になると10℃を超え始め、ようやく春物のアウターがちょうどいい季節になりますが、雪が完全に消えるのはGW明けがほとんどです。5月になると平均14℃前後になり、ようやく桜の開花時期を迎えます。しかし、夜から明け方にかけては3℃前後と寒暖差が激しいのが特徴。春先のひがし北海道観光は、冬の装いが安心かもしれません。
おすすめ服装
1.防寒性の高いアウター
3月のひがし北海道は、まだまだ冬の体感温度。厚手のダウンジャケットやコートがおすすめです。春物の薄手コートは4月下旬〜5月くらいに羽織るのがベスト。
2.パーカーやフリース、長袖シャツ
外での観光は、何よりも防寒が原則。長袖シャツで暖気を逃がさないようにしましょう。パーカーやフリースがあると、室内に入って「ちょっと暑いな…」と感じた時も脱ぎ着がしやすくおすすめ。
3.泥はねをしても良いパンツやスカート
春のひがし北海道は、雪解けが進むためどこの道を通っても路面がぐちゃぐちゃ。そのため車や歩行者とすれ違うたびに、足元に泥が飛んでくることがほとんどです。白色、淡い色のパンツやスカートは避けた方が無難。
4.冬物の靴
寒さを感じやすいのは、足元から。まだ雪が残っているエリアも多くあるため、スニーカーなどではなくスノーシューやブーツがおすすめです。日中路面が溶けていても、夜になるにつれてアイスバーン(路面が凍結する状態)に。滑らないような靴底だと、夜歩くにも安心です。
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夏(6〜8月)
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ひがし北海道は、6月ごろまで気温が乱高下します。まるで春の訪れのような寒さの日もあれば、真夏のような暑さの日があることも。北海道には本州のような梅雨はなく、カラッとした気候が特徴。ただし6月中旬から下旬は、「蝦夷梅雨」と呼ばれる雨の多い時期があります。あくまで一時的なものなので、ジメジメとした空気から離れたい!という人にはおすすめの旅行先かもしれません。7月ごろからは本格的な夏がはじまり、気温もどんどんと上がっていきます。7月の平均気温は約20℃、8月の平均温度は約30℃ですが滞在エリアによって気温は大幅に変化します。例えば「笑えるくらい涼しいまち」釧路では、夏でも平均気温が20℃前後。30℃を超える真夏日は年に1、2日程度しかありません。しかし盆地である北見市は、夏のほとんどが30℃前後。35℃を超える猛暑日になることも少なくなく、寝苦しい夜があることも。しかしひがし北海道全体を通して湿度が低いため、暑い日でもベタつく不快さは少なめ。夜の時間帯は場所によっては羽織がほしくなる可能性があり、滞在エリアの気候を事前にチェックしてから服装の調整をするのがおすすめです。
おすすめ服装
1.半袖に合わせた軽い羽織り
夜の時間帯や、クーラーが効いた室内では肌寒さを感じることも。さらっと羽織れる薄手のカーディガンやパーカーがあると、快適に過ごすことができます。
2.半袖シャツ・半ズボン
日中の服装は、本州での格好と一緒でも問題ありません。ただ長袖シャツや長ズボンは、荷物の中に入れておくと安心。「前日は30℃超えだったのに、どうして今日はこんなに寒いの!?」なんて日もちらほら…。
3.汚れてもいい、歩きやすい靴
観光や散策に出かける際は、スニーカーや動きやすい靴がおすすめ。郊外の自然を散策する際に、サンダルはやめておいた方が無難です。舗装された道が少なく、草や虫が多いため怪我をする危険性が。日中は虫除けスプレー、キャンプなどで夜外に滞在する場合は蚊取り線香などがあると安心です。
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秋(9〜11月)
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ここ近年は、ひがし北海道も残暑の影響を強く受けています。9月上旬までは暑く感じる日が多く、30℃近くになる日もちらほら。9月下旬ごろになると次第に秋めいてきますが、荷物の中に半袖の用意もあると安心です。10月になると平均気温が約11℃前後となり、アウターがないと肌寒くなってきます。11月になると体感温度はほとんど冬。日によっては初雪のタイミングに出くわす可能性もあります。綺麗に色づいた紅葉を見るために、外での散策も増えるこの季節ですがジャケットやウィンドブレーカーなど、外気をしっかり遮断できるアウターがあると安心です。日中は暖かくても夜は冬の寒さになるため、就寝時の服には気をつけて。
おすすめ服装
1.セーターやカーディガンなどのアウター
厚手のセーターやカーディガンなど、暖気を外に逃がさないアウターがあるとおすすめ。素材の厚みは本州の冬支度と同じくらいでも、全くオーバーではありません。
2.長袖シャツ・ハイネックのインナー
薄手のシャツではなく、少し生地が厚めのものを選ぶと尚よし。首元から寒さが入ってくるため、ハイネックのインナーがあると暖かさがグッと上がります。
3.長ズボン・スカートは厚手のもの
薄いデニムやスカートは風を通しやすいため、体感温度が下がってしまいます。選ぶ時は生地が厚手のものか、ズボンやスカートの下に薄いレギンスを忍ばせておくと安心です。
4.10月下旬からは冬靴に
スニーカーで快適に過ごせるのは10月上旬まで。下旬になると、ほとんどの道民がブーツや冬靴に履き替えていきます。動きやすさと暖かさ、両方を兼ね備えた靴がおすすめです。
05
冬(12〜2月)
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12月になると気温が氷点下になりはじめ、本格的な冬が到来。12月上旬には雪が降り始め、下旬にはしっかりとした積雪になっていきます。ひがし北海道は少なめの積雪量ですが、路面が凍ってしまうアイスバーン現象になりやすい土地柄。滑って転ばないようにゴム底の冬靴があると安心です。金具がついたものは、室内に入った際につるつると滑ることがあるのでご注意を。1月は「道東晴れ」とも呼ばれ、晴れの日が多くなるのも特徴。雪に日光が反射して眩しくなったり、「雪焼け」と呼ばれる紫外線での日焼けをすることもあるのでご注意を。ひがし北海道の冬は、とにかく「命大事に」!「寒い」というよりもはや「痛い」という感覚になります。とにかく外気が肌に当たらないように、手袋やマフラー・帽子などでしっかりと守るのがおすすめ。網走や釧路など海岸に面したまちは、浜風で特に体感温度が下がりやすいためカイロなどで対策を。北海道の建物は機密性が高く、極寒の外に比べて室内はかなり暖かいため脱ぎ着がしやすい服装がベストです。
おすすめ服装
1.アウトドア用のスノーウェア
防寒・撥水加工がされているスノーウェアがおすすめ。市街地の場合でも、ちょっと外に出るだけで凍える寒さが襲ってきます。コートではなく、ダウンを着用するのが安心です。
2.マフラー、手袋、帽子など肌を隠せるもの
冬のひがし北海道は、肌を外気に当てるとあっという間に「痛い!」と感じるはず。凍傷になることもあるため、とにかく肌が当たらないように小物で守って。カイロをポケットに忍ばせておくのもおすすめです。
3.ヒートテックインナー
肌の温度を守ってくれるヒートテックインナーを着用するのがベスト。生地が厚手のものを選びがちですが、実はダウンジャケットの下は薄着が正解。ダウンは身体から発する熱を蓄えることで暖かくなるため、厚手のインナーだと効果が薄れてしまうのです。そのため、ダウンの下はできれば薄手のインナーを2枚までにおさえておくのがおすすめ。
4.靴下は足首まで、靴はゴム底!
寒さは足元からやってきます。厚手の靴下で、足首まですっぽり隠れる長めのものがおすすめ。防寒用の裏地がモコモコのレギンスなどがあると安心です。靴はゴム底のものだと、アイスバーンでも安心して歩けます。前述した通り、金具がついているタイプのものは室内で転ぶ可能性があるので気をつけて。
四季別におすすめの服装を紹介した動画はこちら!ぜひ服装選びの参考にしてみては?
06
アウトドア
通年、屋外でのアウトドアを楽しむ場合は防寒対策はしっかりと。夏のキャンプなど、日中は半袖でも暑い!と思うような日でも夜になると凍えるほど寒くなるのがひがし北海道。どんなに暑い日も、羽織は忘れずに持ってくるようにしましょう。特に夏のアウトドアは虫除けスプレーがあると安心。自然豊かなエリアなので、少し市街地を離れると虫に遭遇する可能性大。特に水場は蚊が出やすいため、対策はばっちりと。冬は服装で防寒するのはもちろん、服に貼るタイプのカイロもおすすめ。首の下や腰に貼ると、身体をポカポカと温めてくれます。滞在場所を移動すると突然積雪の多いエリアになったりするのも、ひがし北海道の特徴。ストレスなく散策をするには、足首まで隠れるスノーブーツはマストアイテムです。
釧路でオススメの洋服を扱っているアウトドアショップをご紹介します。「釧路に来てみたら意外と寒いぞ?羽織るものが1枚欲しい・・・!」という時に助かります。釧路市街のホテルから徒歩で行く事ができます。おしゃれなアウトドアブランドを取り扱っており、帰ってからも普段着として活用できるのが嬉しい!
EHAB(フィッシャーマンズワーフMOO1階) ※木曜日定休
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まとめ
北海道の中でも、気候が少し違うのがひがし北海道の特徴。気候をしっかりと把握し、旅のプランに合わせた服装選びが大切です。街歩きとアウトドアでは、必要な装いが全く違うので注意が必要。体調を崩してしまっては、楽しいひがし北海道旅行も残念な思い出になってしまいます。動画と合わせてチェックして、最高の思い出をつくる服装選びから!
ライター情報
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奥村菜依加(なえか)
1994年生まれ、北海道北見市出身。道内金融機関に6年間勤務。その後北見市の映像プロダクション・株式会社北映Northern Filmsにチーフマネージャー・ライターとして在籍。2023年退職、コピーライター・取材ライターとして独立。屋号はProduce One。
1994年生まれ、北海道北見市出身。道内金融機関に6年間勤務。その後北見市の映像プロダクション・株式会社北映Northern Filmsにチーフマネージャー・ライターとして在籍。2023年退職、コピーライター・取材ライターとして独立。屋号はProduce One。