ひがし北海道で温泉巡り!
おすすめ宿と日帰り温泉も!
おすすめ宿と日帰り温泉も!
公開日:2024.11.01
01
ひがし北海道の基本情報
全国でも有数の温泉地がある北海道。中でもひがし北海道には、現在も活火山がいくつか点在していることからたくさんの温泉地があります。エリアによって温質や特徴が異なるため、様々なお湯を楽しめるのがひがし北海道の魅力。旬の海の幸・山の幸も一緒に味わえる宿が多く、その贅沢さから一度訪れた人がリピーターとなることもしばしば。露天風呂付きの客室が設置されている宿もあるため、大浴場が苦手な人や海外から訪れた方も安心です。今回は、5つのエリアに分けておすすめの温泉宿・日帰り温泉をご紹介します!
02
阿寒湖温泉エリア
ひがし北海道の玄関口・たんちょう釧路空港から車で1時間ほどのところにあるのが阿寒湖。特別天然記念物のマリモが自生し、先住民族・アイヌの暮らしや文化を間近に感じることができる観光地です。阿寒湖の南側には、さまざまな温泉宿や飲食店が立ち並んでいます。無色透明・無臭のアルカリ性泉質をもち、滑らかな湯ざわりから老若男女が楽しめる「万人の湯」として多くの観光客が訪れます。温泉から上がれば、お肌がしっとりもちもちに。
1.おすすめの温泉宿
あかん遊久の里鶴雅
道内各地にあるリゾートホテル・温泉宿をもつ鶴雅グループが経営するお宿。なんといっても7種類のお風呂が楽しめる大浴場と、阿寒湖と阿寒連山の大パノラマを眺める露天風呂が人気。屋上には世界初断熱複層ガラスの「ドーム型展望サウナ」が新設され、満点の星空と阿寒の大自然を感じながら上質な「ととのい」体験ができます。夜は様々な料理が楽しめるビュッフェや、北海道で採れた旬の料理をたくさん取り入れた和食・鉄板焼き会席に舌鼓。最高のおもてなしを受けることができる、まさしく「非日常」を味わうのにぴったりのお宿です。また日帰り入浴も用意されているため、宿泊はせずとも極上の温泉体験をすることができます。
阿寒の森鶴雅リゾート 花ゆう香
同じく鶴雅グループが運営するカジュアルリゾート。源泉掛け流しの「美肌の湯」はもちろん、系列グループであるあかん遊久の里鶴雅の温泉も利用可能です。客室温泉が楽しめるお部屋も用意あり。隣接する「鶴雅レイク阿寒ロッジトゥラノ」の屋外デッキには、プライベート貸切ができるサウナを完備。低温多湿の本格的なフィンランド式バレルサウナを楽しめます。ご飯は北海道の素材を使ったビュッフェスタイルで、美味しそうな料理が所狭しと並んでいるので目移りしちゃうかも。レンタサイクルの用意や、レンタルドレスを着て記念写真を撮るなどのサービスも豊富。旅の思い出作りを手伝ってくれる、特別なお宿です。
阿寒湖畔温泉 ニュー阿寒ホテル
大きな吹き抜けのエントランスで、非日常感を味わえるお宿。屋上の天空ガーデンスパは、インフィニティ・エッジ・スパ。無料貸し出しの湯浴み着を着て満点の星空を眺めながら、まるで阿寒湖と一体化しているような極上のスパ体験ができます。大浴場内にはセルフロウリュができるサウナも設置されていて、ホテルオリジナルのアロマウォーターを使ってロウリュができます。食事はビュッフェスタイルで、北海道の四季の食材に舌鼓を。客室温泉はありませんが、プライベートサウナがあるお部屋があるのでサウナーにおすすめです。
ラビスタ阿寒川
阿寒市街地から少し離れたところにあり、川のほとりにひっそりと佇む温泉宿。全客室に源泉温泉が流れる檜風呂が設置されています。館内には3つの貸切風呂が用意されていて、予約せず好きな時に利用可能。静かにゆったりとした時間を過ごしたい人におすすめの、隠れ家的温泉宿です。ご飯は旬の食材をふんだんに使った会席料理で、朝は洋食か和食か選べるのも嬉しいポイント。食事中には、窓からエゾシカの群れやキタキツネを見ることができるかも。
03
川湯温泉エリア
釧路市から北側へ車で1時間半ほど走ったところに現れるのが、阿寒摩周国立公園に位置する川湯温泉エリア。東に摩周湖、西に屈斜路湖を望む大自然に囲まれた硫黄の香りたちこめる温泉街です。近くには活火山である硫黄山があり、湧き出した温泉でつくった足湯が町のいたるところに設置されています。山の名前の通り、硫黄の成分を多く含むため強酸性のお湯が特徴。強酸性硫化水素を含む日本でも数少ない火山性特有の泉質で、定期的に遠方から訪れる人も多く、療養泉として古くから多くの人に愛されています。お風呂上がりには、体が芯からポカポカ温まっていることを感じられる温泉です。
1.おすすめの温泉宿
お宿欣喜湯
大浴場には温度別のお風呂が5つ設置されていて、お年寄りから子どもまで自分に合った温泉を選んで入ることができます。2019年にリニューアルされた半露天風呂は綺麗な内装で、落ち着いて過ごすことのできる空間。客室露天風呂があるお部屋も設置されています。宿泊者には無料の軽朝食がついてくるのも嬉しいポイント。人気の欣喜湯特製カレーを朝からいただいたり、欣喜湯名物・土鍋プリンをぜひご賞味あれ。
川湯観光ホテル
35m先の源泉を加水・循環することなく、そのまま浴槽に注ぎこんだ掛け流し温泉。温度も高温・中温・低温の3種類用意されていて、おすすめは38度の低温「ぬる湯」。足を入れた瞬間は「ぬるい」と思うかもしれませんが、いざゆっくりと体を沈めていくとなんともいえない開放感を味わうことができます。筋肉の緊張をほぐす効果もあり、リラックスするには最適です。夕食は旬の食材を使ったお膳で、スタンダード・プレミアムのどちらかを選ぶ形。ビュッフェスタイルの朝食もついてきます。
お宿欣喜湯 別邸 忍冬(SUIKAZURA)
お宿欣喜湯が運営するハイグレード宿。すべての温泉は100%源泉掛け流し。露天風呂やサウナも設置されているので、川湯温泉の魅力を余すことなく味わうことができます。日帰り入浴も可能。食事のおすすめは、高級魚「めんめ(きんき)」を使った秋から冬限定の「ネギメンメ鍋」。個室の食事処で、地場産の食材を使用した和会席を楽しむことができます。
川湯公衆浴場 湯吉
2024年にリニューアルした公衆浴場。宿泊設備はなく、日帰りで川湯温泉を楽しむことができます。昭和の古き良きアイテムを集めた「なつかし館」のコンセプトを活かして、釧路ゆかりの映画ポスターや昭和のおもちゃが展示されているレトロな雰囲気。強酸泉でピリピリする独特の泉質で、全国の温泉ファンに知られる通好みの公衆浴場です。午前11時から午後6時まで受付しているため、観光疲れを癒すのにもおすすめです。
04
十勝川温泉エリア
釧路市から西側へ車で1時間半ほど走ると、見えてくるのが十勝川温泉。白樺並木や千年の森など、十勝平野に広がる大自然が見どころの一大観光地です。全国的にも有名な「モール温泉」が湧き出る、北海道有数の温泉地でもあります。はるか昔から十勝川河畔に自生していた葦などの植物が堆積し、そこを通って湧き出るため植物性の有機物を多く含んでいるのが特徴。アルカリ性の茶色のにごり湯は保湿成分がたっぷり含まれているため美肌効果が高く、天然の化粧水と呼ばれています。その希少性から北海道遺産にも認定されている、人生で一度は訪れたい温泉地です。
1.おすすめの温泉宿
ホテル大平原
2020年、2022年と新しい客室がオープンした人気の温泉宿。北海道民ならお馴染みの「♪ホテルテルテル 大平原〜」のCMで有名になった老舗です。源泉掛け流しの露天風呂に、広い大浴場が設置されています。またエステバスも用意されていて、水流の異なる5つの浴槽やセルフロウリュができるサウナを楽しむことができるのも特徴。夕食は和風創作料理の会席や、バイキングを選ぶことができます。ホテル直営の農場で作られた、新鮮な野菜を食べることができるのも嬉しいポイント。落ち着いてゆっくりと過ごしたい人におすすめのお宿です。
笠井ホテル
大正2年開業、90年以上の歴史をもつ老舗宿。源泉掛け流しの檜風呂や、つぼ風呂を楽しむことができます。サウナも常備されていて、体の芯から温まることも。夕食はコース料理かバイキングを選ぶことができ、季節に合わせて用意された旬の食材を味わうことができます。バイキングのオープンキッチンでは目の前で調理された出来立ての料理を楽しむことも。リーズナブルな金額で、温泉と食事を楽しむことができると人気のお宿です。
十勝川温泉第一ホテル豊洲亭・豆陽亭
十勝川を一望することができるハイグレード宿。滝の音を聞きながらゆったりとした時間を過ごせる露天風呂や、オートロウリュと麦飯石で上質な「ととのい」が味わえるサウナが人気。キレイな内装のお部屋で、ゆったりと過ごすことができます。夕食は十勝で採れた良質な食材を使用し、4つの食事処から好きな場所と料理を選ぶことができます。足湯やリラクゼーションエステなど館内施設も充実していて、1泊では足りないかも。「非日常」感を味わいたい人にぴったりの温泉宿です。
道の駅 ガーデンスパ十勝川温泉
道の駅に移設された日帰りスパ。2020年に新設された綺麗な大浴場で、水着を着て楽しむことができます。温泉に抵抗がある海外の人にもおすすめの場所。室温30度のなかで行う「ホットヨガ」も大人気で、気軽に非日常を味わうことができます。レストランや売店も併設しているので、入浴後はお土産を買ったり腹ごしらえをするのもおすすめ。道の駅ということもあり、家族連れでも気軽にスパを楽しむことができる施設です。
05
知床・ウトロ温泉エリア
釧路市街地から車で北へ約2時間半走ると、オホーツク海に面した知床ウトロエリアに到着します。世界自然遺産にも認められた大自然が広がり、この場所にしかない絶景は見る人を魅了します。野生動物の生息地でもあり、動物本来の暮らしを間近で見ることも。ウトロ地区には複数の温泉宿があり、観光の中心拠点としても高い人気を誇ります。アルカリ性の褐色のにごり湯は、美肌の湯としても呼び声の高い人気の名泉です。
1.おすすめの温泉宿
知床第一ホテル
オホーツク海を一望できるロケーションが魅力の温泉宿。大浴場は広々としていて、湯船の数も多いためゆっくりと温泉を楽しむことができます。なんといってもこのホテルの醍醐味はバイキング「マルスコイ」。北海道の旬の食材を使用した和洋中の料理を、バイキング形式で楽しむことができます。その種類はなんと約80種類以上!日帰りでの利用もでき、観光疲れを癒すのにもおすすめ。
北こぶし知床ホテル&リゾート
流氷を眺めながら温泉やサウナを楽しめる、ハイグレードなリゾートホテル。ラウンジの飲み物やスイーツ・アクティビティが丸ごと宿泊料金に入っている、オールインクルーシブタイプの宿です。お料理もハイレベルで、カウンターにいるシェフたちに直接好きな料理を好きなだけオーダーすることができます。
KIKI知床 ナチュラルリゾート
2023年1月にフルリニューアルした大浴場とサウナが人気のお宿。大自然の木々に囲まれて、まるで森林浴気分で温泉に浸かることができます。館内にある「あそびの森」には大型遊具が設置されているため、小さなお子さま連れでも楽しむことができます。離乳食の用意もあり、子どもにやさしいホテルとして「ウェルカムベビーの宿」にも認定されています。
知床 夕陽のあたる家 ONSEN HOSTEL
オホーツク海を一望できる丘の上にある、温泉付きのゲストハウス。2024年6月に新設された2種類のサウナも大人気。客室からはオホーツク海に沈む夕日を楽しむことができます。滞在者が利用できるフリーキッチンも併設されているため、日中に釣り上げた魚や購入した旬の食材を使って自分で料理することも可能です。
ウトロ温泉夕陽台の湯
ウトロ港を見下ろす断崖の上にある、日帰り入浴施設。木立の中にあるログハウス風の建物で、名前の通りオホーツク海に沈む夕日を眺めながら楽しむ源泉掛け流しの温泉は最高。公営のキャンプサイトである国設知床野営場の近くにあり、旅行者に利用されている公営温泉でもあります。冬季は閉館しているため事前に確認しておくと安心です。
そのほかにも、知床・周辺エリアのおすすめ観光スポットやグルメなどを詳しくご紹介した「世界自然遺産・知床へ!温泉や観光スポット、グルメも紹介!」をぜひご参照ください!知床観光の参考になる情報が盛りだくさんです。
06
網走湖畔温泉エリア
釧路市街地から車で北へ約2時間、流氷が流れ着く町としても有名な網走エリアに到着します。様々な映画やテレビアニメで有名になった「網走監獄」があり、数多くの観光客が訪れる人気の観光地です。市街地を少し離れたところにある網走湖湖畔には、温泉宿が点在。それぞれの温泉宿が独自に源泉を掘っているため、さまざまな温度や温質を楽しむことができるのが特徴です。
1.おすすめの温泉宿
北天の丘 あばしり湖鶴雅リゾート
網走・呼人(よびと)の森に囲まれ、まるで森林浴のような露天風呂を楽しむことができます。露天風呂付きの客室も用意されていて、ゆっくりとした滞在が可能です。また、なんといっても人気なのが岩盤浴。男女それぞれの部屋が用意されていて、宿泊者は無料で利用することができます。夕食はバイキングのほか、創作フレンチや和食膳を選べるのも嬉しいポイント。日帰りでの温泉利用もOK。
ホテル網走湖荘
網走湖畔温泉の先駆けとなった老舗のリゾートホテル。湯の華が舞うほんのり硫黄の香りがする温泉で、美しい網走湖を望みながら、広い大浴場とサウナを楽しむことができます。日帰り温泉の利用も可能。夜ご飯は網走でとれた新鮮な海鮮を楽しめる会食形式。朝食では朝からいくら丼を豪快にいただくことも。
オーベルジュ北の暖暖
樹齢150年の柱がお出迎えしてくれる、銘木を使った実家のような安心感のある温泉宿。網走湖を一望できる露天風呂は、四季折々で変わる網走湖の表情を楽しむことができます。家族で貸切できるお風呂もあり、お子さま連れや年配の方がいる旅行でも安心。夕食はシェフが無農薬野菜やオホーツクの旬の食材を使った食事を出してくれる。家族向けのレストランも用意されていて、アットホームな時間を過ごすことも。
07
アクセス
おすすめのアクセス方法はこちら。
※アクセス方法は一例です。
※アクセス方法は一例です。
阿寒バスの定期観光バスを利用
釧路市街から阿寒湖温泉エリアへ
ピリカ号
ホワイトピリカ号
釧路市街から川湯温泉エリアへ
釧路知床号(夏季)
釧路市街からウトロ温泉エリアへ
釧路知床号(夏季)
釧路知床号(冬季)
釧路から阿寒湖温泉エリア
1.レンタカー/車
道道666号とまりも国道/国道240号を走行
(約2時間)
(約2時間)
2.バス
釧路駅前ターミナルから阿寒バス「阿寒線」乗車、阿寒湖温泉バスセンター降車
(約1時間/1,290円)
(約1時間/1,290円)
釧路から川湯温泉エリア
1.レンタカー/車
国道391号線を走行
(約2時間半)
(約2時間半)
2.JR
釧路駅からJR釧網本線網走行に乗車、川湯温泉で降車
(約1時間半/2100円)
(約1時間半/2100円)
釧路から十勝川温泉エリア
1.レンタカー/車
北海道横断自動車道/道東自動車道を走行
(約2時間)
(約2時間)
2.JR/バス
釧路駅からJR根室本線 新得行乗車、帯広駅降車
十勝バス「十勝川温泉線」乗車、十勝川温泉南で降車
(約2時間/3,360円)
十勝バス「十勝川温泉線」乗車、十勝川温泉南で降車
(約2時間/3,360円)
釧路からウトロエリア
1.レンタカー/車
阿寒湖、弟子屈を経由し国道391号・道道1115号・国道334号を走行
(約2時間半)
(約2時間半)
2.バス
釧路駅前ターミナルから阿寒バス「釧路知床号」乗車、道の駅うとろシリエトク降車
(観光含む約10時間/6,000円)
(観光含む約10時間/6,000円)
3.JR
釧路駅前からJR釧網本線〔しれとこ摩周号〕 網走行乗車、知床斜里駅降車
斜里バスに乗り換え、ウトロ温泉バスターミナルで降車
(約5時間半/5,680円)
斜里バスに乗り換え、ウトロ温泉バスターミナルで降車
(約5時間半/5,680円)
釧路から網走湖畔温泉エリア
1.レンタカー/車
道道53号 と 国道243号を走行
(約2時間半)
(約2時間半)
2.バス
釧路駅前ターミナルから阿寒バス「釧路知床号」乗車、女満別空港降車
網走バス「女満別空港線」乗車、網走湖荘降車
(観光込み約8時間半/5,600円)
網走バス「女満別空港線」乗車、網走湖荘降車
(観光込み約8時間半/5,600円)
3.JR
釧路駅からJR釧網本線網走行乗車、網走駅降車
網走バス「女満別空港線」乗車、網走湖荘降車
(約3時間半/4,450円)
網走バス「女満別空港線」乗車、網走湖荘降車
(約3時間半/4,450円)
08
まとめ
日本有数の温泉地が集まる北海道。その中でもひがし北海道にある温泉地は、それぞれのエリアによって違った泉質の温泉を楽しむことができます。また、温泉だけではなく美しい大自然を間近に感じることができるのはひがし北海道ならでは。観光も楽しみながら、夜は温泉でホッと一息。毎日頑張っている自分や家族へのご褒美に、ひがし北海道自慢の温泉宿で非日常な時間を過ごしてみては?
ライター情報
奥村菜依加(なえか)
1994年生まれ、北海道北見市出身。道内金融機関に6年間勤務。その後北見市の映像プロダクション・株式会社北映Northern Filmsにチーフマネージャー・ライターとして在籍。2023年退職、コピーライター・取材ライターとして独立。屋号はProduce One。
1994年生まれ、北海道北見市出身。道内金融機関に6年間勤務。その後北見市の映像プロダクション・株式会社北映Northern Filmsにチーフマネージャー・ライターとして在籍。2023年退職、コピーライター・取材ライターとして独立。屋号はProduce One。